二嶋看護部長就任後、当院は10:1入院基本料施設基準を目指しています。当面の課題は平均在院日数の短縮でした。そこで、私はMicrosoft Access を使って「平均在院日数の見える化」に取り組みました。

 

3月末時点で23.2日だった平均在院日数が、4月の一か月間でおおよそ20.5日まで短縮されています。

 

 

外来も病棟も多忙になってきているので、アクシデントの発生に注意したいと思います。来週、医療安全委員会が開催されますが、医療安全の取り組みとして、新たな仕組みを提案していたいと考えています

 

 

先の医局会議で議論された、最大の課題は「平均在院日数の短縮」でした。

 

看護部長から「10対1入院基本料 1,332点」の取得を目指す方針明らかにされました。現状は「13対1入院基本料 1,121点」が算定されています。そして、「十対一入院基本料の施設基準」のうち、当院が今改善しなければならないことが、平均在院日数です。これまでの13対1であれば24日以下が要件だったのですが、10対1では21日以下が要件になります。

 

さて、「平均在院日数」とは何でしょうか? 実は、いま入院している患者さんの入院期間の加算平均ではありません。

 

 

そして、さらに詳細な条件があります。例えば、「在院患者とは、毎日24時現在当該病棟に在院中の患者をいい、当該病棟に入院してその日のうちに退院又は死亡した者を含むものである。」とあります。なんともややこしいですね。

 

また、「新入棟患者数とは、当該3か月間に新たに当該病棟に入院した患者の数及び他の病棟から当該病棟に移動した患者数の合計をいうが、当該入院における1回目の当該病棟への入棟のみを数え、再入棟は数えない。」ということらしい。

 

さらに、「『基本診療料の施設基準等』の別表第二に規定する入院患者は除く。」・・・ここまでくると、計算するのが嫌になります。この別表第二には24項目あるのですが、そのうち当院に該当しそうなのは、「一般病棟(一般病棟入院基本料、特定機能病院入院基本料(一般病棟に限る。)又は専門病院入院基本料を算定する病棟を除く。)に入院した日から起算して九十日を超えて入院している患者であって、医科点数表第一章第二部第一節障害者施設等入院基本料の注5に規定する厚生労働大臣の定める状態等にあるもの」の記載です。

 

とにかく、実際の計算は専門の医事課さんに任せることにして、私たちがやるべきことは、たくさん入院させて、さっさと退院させるということです。これまでは、病床稼働率を重視して平均在院日数は軽視されてきました。今後は、平均在院日数の短縮を優先することが先日の会議で確認されています。

 

さて、ここでいったん立ち止まって、考えましょう。「医療安全」は??・・・・平均在院日数の短縮とは、入退院数の増加を意味します。つまり「忙しく」なるのです。「医療安全」の観点からは「忙しい」のは良くないことです。平均在院に数の短縮によって忙しくなっても医療安全が脅かされることがないような、システムの構築、業務の合理化、環境の改善が必要です。

昨日のニュースです。(MedPeer)

 

日大板橋病院の救命救急センターで、鎮静剤「プレセデックス」の急速静脈投与が複数回実施され、そのうち一例が心肺停止に至った、ということです。

 

「プレセデックス」の添付文書には、「急速な静注で重篤な徐脈、洞停止の報告があり、緩徐に持続注入することを厳守する。」と赤字で警告されています。

 

 

添付文書の警告をスタッフで共有していればこのような事態は発生しなかったと思われます。私たちも、普段使い慣れている薬剤であっても、添付文書の確認を怠らないように心がけたいものです。

 

ちなみに、当院で汎用されている、「ミダゾラム」の警告欄には、「重要な基本的注意に留意し、呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる設備を有し、緊急時に十分な措置が可能な施設において用いること。」などと書かれています。ご参考までに。

 

 

 

 

 

昨日、今年度最後の医療安全委員会を開催しました。

 

その中で、看護部長から「医療安全カンファレンスシート」をつくり、すでに各部署で使い始めているとの報告がありました。

 

まず、各部門で医療安全のための議論をして仕組みづくりをしていただく。そして、それをみんなで共有する。設備や、人員の補充が必要であれば、病院管理者に要望する。

 

これまでインシデントレポートを作成したあとの、フィードバックがうまくできていなかったと思うのですが、今後改善されると思います。看護部門以外でもこれを利用されてはいかがでしょう?

昨日のニュースです。

 

千葉県柏市の病院を受診した72歳の男性患者さん。老人ホームに入居中だったのだが、診察を終えて施設に戻るため、受付で介護タクシーを依頼した。電話をするための現金を持っていなかったらしい。受付は「対応が難しい」と断った。この方はパーキンソン病で要介護3。その後、行方不明になり、約一か月後に別の場所で遺体で発見された。

 

 

 

「患者からの配車依頼は受け付けない」というルールがこの病院にあったと推察されます。そして、事故は発生しました。ホテルのレセプションと同様には難しいでしょうが、患者さんへの思いやりが大切です。対応した職員を責めるのではなく、ルールを見直してほしいと思います。